ペットフードは給与量通りに与えてはいけない?愛犬・愛猫に合った適正給与量を探そう

ペットフードの給与量は当てにならない?

ペットフードに記載の給与量は種類や個体差は検討されていません。

猫種も年齢も環境も性質も違う猫全てに同様の条件が当てはまるということは非常に難しいことです。また全く同じ年齢、体重であっても食べる量(適量)は犬猫それぞれ違いますので、ひとつの給与量で全ての犬猫に合わせるということは不可能です。

最初にどの程度与えればいいのかを判断するのに最適

袋に記載の給与量の設定は主に体重から導き出される計算式に則って計算されていますので、袋に記載の給与量は最初にどの程度与えればいいのかを判断するのに最適です。

実際にはペットフードに記載の給与量に合わない犬猫の方が多いと思いますので、以下の方法を用いて愛犬・愛猫の適正給与量を探っていきます。

  1. 給与量通りに与える
  2. 一週間後に体重を測定
    1. 思うように体重が増えていない、もしくは痩せている → 給与量を増やす
    2. 太っている → 給与量を減らす
  3. これを繰り返して適正体重をキープできる給与量を探す

このように適正給与量を探ることが必要ですので、パッケージに記載の給与量を正確に測って与えていると、愛犬愛猫に量が合わずに太る、痩せるということが起こってしまいます。

適正給与量が見つかった犬猫も、定期的に体重測定を行って給与量を見直してください。

とはいえ基本的に給与量を守っていれば犬猫に必要な栄養素は摂取出来るように計算がされていますので不安になることはありません。より犬猫が満足し、食事を楽しめる、楽しみにすることができることを考えて個々にあわせた対応をしていきます。

キャットフードのカロリー総集編!猫への与え方から計算式、矛盾まで全てがわかります!

子犬、子猫の時は食べたいだけ与える

最初の最初、子犬、子猫は袋に記載の量が食べられない場合があります。そうかと思えば1~2週間で成長して、袋記載の給与量よりも多く食べていることもあり、適正給与量を定めるということは非常に難しい時期です。

この時期は基本的に子犬、子猫が食べたいだけ与えてもよいと思います。毎日犬猫の体を触ると思いますので、ボディコンディションスコアを都度参考に触診を行って体形を確認していれば明日突然太る、痩せるということはありませんので、気になったら動物病院で身体測定を行ってもらいましょう。

キャットフード・ドッグフードの給与量や体型判断にはボディコンディションスコア(BCS)を活用しよう

避妊去勢がひとつの期間の目安になるかと思います。避妊去勢までには予防接種なども含めて何度か動物病院に連れていくことになります。手術前にも確認を行いますので、給与量のコントロールはこれ以降徐々に行っていけばよいでしょう。

ただし避妊去勢手術後は突然量は減らさないでください。犬猫共に体に傷を負っており、回復期には体力が必要です。また食事の量でむやみにストレスを与える必要もありません。

完全に回復してから少しずつ調整してあげてください。

参考例を紹介

私の経験を題材に、どういった与え方が良いかを考えて行きましょう。

大型猫種のメインクーンの生後5ヶ月の女の子がおり、その子は最初こそ小さかったものの、みるみる体重が増え、5ヶ月で3.1kgになっていました。

計測は動物病院で行っています。

パッケージ記載給与量の3倍食べる猫

ロニーキャットフードでは3kgの場合の1日の給与量目安が44gです。おおさじでこのようにすくって4~5杯分です。

 

 

 

 

メインクーンの5ヶ月の女の子は1日にこの量の3倍位食べています。

スギさん
スギさん

えええ?3倍ですか?132g位ということですか?

私もメインクーンと長年暮らしてきましたが、この子ほど食べる子はいませんでした。

しかしこの子はドライフード3倍以外にウェットフードも食べています。

おかげで体重は一週間毎にしっかりと増加しています。獣医師と身体測定を行いながら成長を見守っていますが、肥満ではなく給与量もこのまま継続していくという判断で、袋記載の給与量の3倍の量でも適正給与量となっています。

これだけ食べても太らず健康に過ごしていますので、これは特別なケースであるかもしれませんが、犬猫個々に合わせた給与量を探っていくことで犬猫がより食を楽しめたり、QOLの向上が見込めるのではないかと思います。

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スギさん

新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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