ペットフードのロイシンとは?筋肉量維持に欠かせない必須アミノ酸。バリン、イソロイシンと合わせBCAAと呼ばれる

ロイシンとは

ロイシンは必須アミノ酸のひとつで筋肉中でたんぱく質合成を促し、分解を抑制します。

このため筋肉量の維持に欠かせないアミノ酸となっています。筋肉量の減少は病気や高齢で起こりやすく、ロイシンの摂取は欠かせません。

体内で作ることができないため、食事から摂取する必要があります。

バリン、イソロイシン、ロイシンを合わせてBCAA(Branched Chain Amino Acid / 分岐鎖アミノ酸)

バリン、イソロイシンとロイシンの3つはBCAAと呼ばれ、3つ合わせての摂取が考え方の基本となっています。

上記の筋肉量の維持にはロイシンは特に大切で積極的に摂取することが望ましいと考えられています。

BCAAはスポーツサプリとしても使用され、筋肉量の維持以外にも運動時には効率のいいエネルギー源としても利用されます。

ロイシンを含む食材

まぐろや鯵、さんま、鰹などの魚、牛肉、鶏肉、チーズなどに含まれています。たんぱく質が豊富な食材に豊富に含まれていると考えてもよさそうです。

犬猫とロイシン

犬猫の場合でも同様に筋肉量の維持に大切な必須アミノ酸です。スポーツをする犬の場合は筋肉量の維持にも有効です。

高齢では積極的に摂取することが望ましい

特に成長期や妊娠期、授乳期では特に必要とされ、中でもシニアはBCAAを摂取した時の感度が低くなっているため、より多くの摂取が望まれています。高齢で筋肉量が落ちると体がやせ細り、活動も少なくなり、余計に動かなくなっていくの悪循環を生みますので、積極的に摂取していきたいアミノ酸です。

過剰症・欠乏症

筋肉量の維持に有効なロイシンが欠乏すると体重減少や疲れ、嗜眠が見られます。筋量の減少や体力がなくなった状態をイメージするとわかりやすいかと思います。その他に皮膚の乾燥や毛並みが悪くなります。

過剰症はありません。

ロイシンのペットフード含有量

AAFCOのドッグフードにおける基準値

栄養素乾物ベース単位成長期&妊娠期
最小値
成犬の維持期
最小値
ロイシン%1.290.68

参考:2016_Midyear_Committee_Reports_w_cover (PDFファイル)

AAFCOの基準では子犬、妊娠期は1.29%以上、成犬の維持期は0.68%以上となっています。

AAFCOのキャットフードにおける基準値

栄養素乾物ベース単位成長期&妊娠期
最小値
成猫の維持期
最小値
ロイシン%1.281.24

参考:2016_Midyear_Committee_Reports_w_cover (PDFファイル)

AAFCOの基準では子猫、妊娠期は1.28%以上、成猫の維持期は1.24%以上となっています。

犬と猫を比べると成犬の維持期が最も必要量が少なくなっています。

まとめ

  • ロイシン、イソロイシン、バリンの3つはBCAAと呼ばれている
  • 筋肉量の維持にかかせない必須アミノ酸
  • 特にシニアは積極的に摂取が望まれます
スギさん
スギさん

犬猫にとって重要な筋肉を維持する必須アミノ酸なので積極的に摂取すると良いことがわかりました。今まで全く意識していなかったけど、特にシニアの場合には意識的に与えてみたいと思います。

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スギさん

新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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