ペットフードの賞味期限は?消費期限との違いや開封済みの期限、寄付や購入サイクルも紹介

賞味期限と消費期限の違い

賞味期限とは

賞味期限は美味しく食べられる期限であり、ペットフードの場合は計算された栄養素が守られる予定期限という意味も含みます。

ドライフード

ドライフードは水分量を10%以下に抑えているため、細菌の繁殖が起こりにくく、常識的な保管状況であれば腐敗することはなかなかありません。つまり最近によって分解される腐るということは必ず起きないとはいえませんが、まず起こりません。

そうなるといつまでも食べられるように思えますが、栄養素、特にビタミンは経年と共に含有量が落ちてきてしまいます。

総合栄養食の場合は含まれている栄養素量が大切ですので、総合栄養食として利用できる期間を賞味期限として設定しています。

このため賞味期限を延ばす場合にはドライフード製造時にビタミンを多めに添加するなどの処方が行われます。

ウェットフード

ウェットフードの場合も同様です。菌が繁殖しないように缶詰めにしたり、増粘剤などを使用して水分がない状態にすることで腐敗を防ぎます。

このため人用の缶詰めなどは100年前の外装がボロボロになっていた缶詰めでも食べられたなんて話もあるほどです。

消費期限とは

消費期限はその食品が食べられる期限ということになりますが、事実上腐敗しないといっていいペットフードでは消費期限はあまり使われないように思います。

開封済みのキャットフード・ドッグフードはいつまで食べられますか?

比較的多い質問のひとつです。例えば以下のような相談がありました。

  • 開封したけど余り食べなかったので、捨てるのも勿体ないから誰かにあげたり寄付できますか?
  • 複数のドライフードを与えているので、開封してからなくなるまでに数ヶ月掛かってしまう
  • 開封したけど食べなかったので残していたが、与えていたドライフードが切れたので一時的にあげても大丈夫か

食べられるか食べられないかは保存状態によります

開封後のキャットフード・ドッグフードが食べられるか食べられないかは保存状態によります。乾燥した温度変化の少ない冷暗所で密封された状態で保管。その上でカビなどが生えていなければ1ヶ月以上経っても特に問題なく与えられると思います。

賞味期限が長いドライフードが腐らない理由。干物とキャットフード・ドッグフードの水分含有率を比較

この記事も参考になると思いますが、しっかりと乾燥した状態を保っていれば干物のように長期間保たせることは可能です。

スギさん
スギさん

じゃ開封後のキャットフード・ドッグフードは気密容器に入れて空気に触れない状態でしっかり保管するといいんですね!

気密状態で保管することは容易ではありませんが、保管方法としては最善だと思います。

風味が落ちたキャットフード・ドッグフードを与えると食べなくなる原因になる

しかし開封後はどうしても風味が落ちてしまいます。開封してからキャットフード・ドッグフードがなくなる一ヶ月後位に新しいものを開封すると匂いが全く違って、こんなに匂いしたかな?と思うことはありませんか?

スギさん
スギさん

毎回新しいキャットフード・ドッグフードを開封すると匂いが全然違うなと思います!

それだけ開封後一ヶ月で風味が落ちてしまいます。猫は匂いで食べられるかを判断し、味で好き嫌いを判断しています。

人間でも鼻をつまんで食べると味が全くわからなくなるように、風味が落ちたキャットフード・ドッグフードは猫にとって同じ食べ物とは感じられず、犬猫がそのペットフードを食べなくなってしまう原因にもなります。

もし残っていた場合に捨ててしまうのは心苦しいですが、できる限り風味が保たれている間に与えるようにしてください。

スギさん
スギさん

小分け袋になっているキャットフード・ドッグフードはとても良心的ですね!

開封後、風味が保たれる目安は1か月

1か月はあくまで目安です。私の経験や、スギさんも感じている通り、保存方法にもよってしまいますが、毎回与えるたびに袋を開け閉めしていると開封後1か月程度で風味が落ちてくると思います。

気をつけていてもどうしても与えるたびに空気に触れてしまいますし、完全に密封されていなければ保存している間にも風味が落ちていくからです。

スギさん
スギさん

愛猫・愛犬が一か月で食べる量を知っておいた方がいいですね!

給与量を計算して余りにもぴったりにすると、こぼしたり、汚してしまって廃棄分などが出て足りなくなりますので、計算よりは少し多めにしておくのがおすすめです。

余ったキャットフード・ドッグフードを寄付できますか?

開封済みのキャットフード・ドッグフードは「基本的に」寄付できません。しかし開封済みでも可としている団体はありますので、探してそれぞれ個別にお問い合わせしてみる必要があるかと思います。

未開封のもので賞味期限内であれば寄付する先はたくさんあります。

因みにドライフードだけでなく、ウェットフード(未開封)の寄付を募っている団体や、療法食が足りていない団体もありますので、総合栄養食以外でも需要があることは覚えておいてもいいかもしれません。

まとめ

  • 開封済みのドライフードは一か月以内に消費するのが理想
  • 風味がなくなったドライフードを与えると食べなくなる原因にもなる
  • 一か月で食べきる量にこぼしたりの廃棄分をプラスして少し多めの量が最適
  • 開封済みのキャットフード・ドッグフードを寄付できる団体もある
スギさん
スギさん

開封したキャットフード・ドッグフードは一か月以内に使い切るのがおすすめです。一か月でも風味はどうしても落ちてしまいますので、できるだけ早く新しいフードに変えてあげることが、美味しく、長く食べ続けてくれるポイントにもなるようです。

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スギさん

新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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